2018.6.10『平成30年度 県立岐阜高校同窓会総会』にて♪アトラクション演奏♪
岐阜グランドホテル・ロイヤルホールにて
今日は、我が母校県立岐阜高校の同窓会総会が岐阜グランドホテルにて開催され、
幹事学年に当たり、私こと新津里奏に白羽の矢が立てられ、総会で演奏させて
いただくという名誉ある機会をいただきました~!
タイトルは「吹奏楽と三味線のための津軽じょんから節」(山形大学教授:佐川馨編曲)。
現役の岐阜高校吹奏楽部の皆さんとの“時空を超えたコラボ演奏”にチャレンジしました!
昨年の暮れ頃から準備を始め、まずは、五線譜から三味線用の三線譜に書き換えました。
実際に演奏された曲を聴きながら、どの糸でどのように演奏されているか確認しつつ、
また、多少自分流にアレンジしながら、音を採っていきました。それから、暗譜です。
自分のオリジナルの「津軽じょんから節曲弾き」と似ているため、なかなか大変でした。
そんな中、まさかの転倒!3月20日カルチャー教室の帰り道、レンタル用の三味線を
肩に担いで、駐車場に帰る途中…いつもの靴なのにストッキングが靴の中で滑って
左前方向に放り出されてしまった!一瞬の出来事だった。瞬間宙に浮いたかと
思うと、アスファルトの地面に叩きつけられ、1m程スライディングしたのです。
脳しんとう?一瞬頭にズィ~ンとひびいて気を失いそうになった時、生徒さんが
「先生!大丈夫?立てる?」声を掛けてくれたので、意識を取り戻して
「ダメ~!立てない~。」と手を差し出して、起こしてもらいました。
膝が痛くて普通に歩けなかったけれど、骨が折れている様子はなかったので、
とり急ぎ家に帰り、良く見てみると、左膝と左の中指・薬指・小指も擦り傷で
出血し、右膝と右手の平と右肘にも擦り傷が…。演奏に一番よく使う大切な指の
怪我は致命傷で、しばらく練習ができなかったことがとても辛かったです。
岐阜高校吹奏楽部の定期演奏会が3月末にあり、初めて実際に音を合わせるたのは、
4月21日でした。膝の怪我も大分回復し、普通に歩けるようになっていました。
このリハーサルの日までにと思い、完璧に暗譜していたつもりでしたが、実際に
合わせてみると、自分の音と伴奏の音と合っているかが気になって、気が散ると
間違えてしまう… まだ、そんな段階でした。でも、ピッタリ息が合うととても
気持ちが良くて、演奏が楽しくなってきました。
ところが5月中頃になって、おそらく転倒したのが原因で、むち打ち症状が出てきて、
頭痛や首の痛みに悩まされるようになりました。思うように練習が進まず、5月19日の
2度目のリハーサル時には、身体を労わりながらの演奏でした。こんなことで
同窓会の皆様に感動していただけるような演奏ができるだろうか?と、かなり
プレッシャーがかかりました。
演奏家は、アスリートと似ていて、技だけでなく、体力、精神力が必要です。
演奏曲を聴いてくださる方の心に響く演奏ができるように、長い間練習に練習を重ねて、
本番の生演奏に臨みます。リハーサルで上手くできても、本番でその通りにいくとは
限りません。ぶっつけ本番生演奏!ですから、何が起こるか分からない。その瞬間に
ベストの状態で臨まなければいけないのです。また、津軽三味線の場合、テンポが速く、
太鼓を叩きますので、かなり体力も必要です。そして、暗譜で演奏するので、
集中力がないとミスにつながります。
私にできることは、最善を尽くすことだけだと自分に言い聞かせ、残りわずかな時間
最大限練習に励みました。「人事を尽くして天命を待つ!」…ちょっとオーバーかな?
そんな心境でした。通常、新しい曲を暗譜して何度も何度も弾き込み、身体で覚えるまで
半年から1年はかかります。それを数ヶ月でやろうとしているのですから、所詮無謀な
チャレンジではあります。演奏の直前まで、録音を聴いて何度も何度もシミュレーション
演奏を繰り返し、チェックしました。
遠路はるばる同窓会に来てくれた同級生の友人達が楽屋に挨拶に来てくれました。
皆さんの期待に応えなければ…。励まされつつも、プレッシャーは増加の一途をたどり、
ミスや失敗をしないようにと祈るばかりです。苦しいときの神頼み!神様仏様ご先祖様!
リハーサルでは、まずまずの出来でした。それから、3時間の控え室での待機は、中々
辛いものがありました。緊張感が続かないのです。良い演奏をするためには、ある程度の
緊張感も必要です。緊張が途切れると疲れが出てしまいます。疲れが出ると集中力がなく
なり、ミスにつながります。
丁度そんな頃、いよいよ本番です!。
現役の吹奏楽部の皆さんは、会場でのリハーサル後も控え室で練習を重ねて
本番に備えてくれていました。予定時間を少し回っていましたが、いよいよ
入場し、マイクなどのセッティングを済ませると、開始のファンファーレ!
(これはぶっつけ本番、初めて聞きました)
尾家先生のタクトが振られ、演奏スタートです!
パララッパ・ラッパラパッパ~~~ラッパッパ~!
ドンドンドンツンツンドンツン・ドンドンドン・ドンドンドンドン~~~!
始まったばかりのところで…バチが引っかかった!まさかの叩き損ない!
あれ?…と思った瞬間に数が分からなくなって、パニック!… 脱出しないと!
次の掛け合いのところで合わせよう…!落ち着いてソロから調子を整えなくては!
ようやくソロから落ち着きを取り戻し、集中することができた。…何とか後半は
バッチリ吹奏楽の演奏に乗ることができ、気持ちよくコラボ演奏が終了!!!
やったね!最後もピッタリ息が合って、無事終了!盛大な拍手をいただくことが
できました!。完璧を目指していた私としては、最初のバチのミスが悔やまれます。
「良かったよ~!」「感動して涙が出そうになったよ!」「素晴らしかったよ!」
等々… 私の後悔を打ち消してくれる優しい同級生の皆さんの言葉が身に染みました。
「こんなことで、お役に立てたかどうか分かりませんが、皆さんが良かったと言って
くださったので、無事お役目を果たして良かった!と言うことにしてもらいます。」
心優しい同級生の皆様本当に有り難うございました。また、幹事学年のスタッフとして
裏方のお仕事を頑張ってくださった同級生の皆様、本当にお疲れ様でございました。
久しぶりにお会いした皆さんと、話題が尽きず、なんと4次会までご一緒してしまい、
本当に楽しい一日を過ごさせていただきました。同級生ってほんとに素敵ですね~!。
終了後には、同窓会の先輩の方々からもお褒めのお言葉を頂戴いたしました。
また「時空を超えたコラボ演奏!」という企画が素晴らしく、正にそんな演奏でしたと
吹奏楽部顧問の白木先生からも嬉しいお言葉をいただきました!。吹奏楽部部長さんも
楽しかったです!と言ってくれて嬉しかったです。笑顔で一緒に記念写真を撮りました。
また、宴会の席では、演奏依頼を2件もいただきました~!
これを機にまたまた里奏会の活動の場が広がりそうです。
素晴らしいコラボ演奏の機会をいただき、本当に有り難うございました。
岐阜高校同窓会に心より感謝申し上げます。
岐阜新聞にも掲載されました!
最後になりましたが、楽曲をご提供してくださった秋田高校の吹奏楽部顧問の奥山先生、
そして、この楽曲を作曲された山形大学教授の佐川馨先生に心より感謝の意を表します。
本当に有り難うございました。
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