津軽三味線なら岐阜の和奏楽　津軽三味線　里奏会（りそうかい）

２０１４．９．２１
岐阜市民会館　大ホール

  お陰様で、市民芸術祭では、まずまずの来客もあり、
無事終演しました。チケットの売れ行きが今ひとつで、
心配していましたが、やれやれと言ったところです。

  午前９時半集合。昨日の本舞台リハーサルに加え、
今日も１０時から合同舞台の最終リハーサルを行います。
『郡上節・かわさき』の唄と踊りでフィナーレを飾れるようにと
何度もうち合わせを重ね、やっと終了しました。

　着替える前に、ランチのお弁当をいただこうと、
事務局へ取りに行ってもらうと、里奏会の分は無いとのこと。
よく聞いてみると、各会で準備することになっているそうで…。
　当然、お弁当は出してもらえると決めつけていました。
初めての参加なのに、確認しなくて申し訳なかったです。

　急いで、近くのコンビニで各種お弁当を調達してきました。
お茶と、私が差し入れで持って来た野菜ジュースを皆さんに
飲んでもらって、まずは、エネルギー補給完了。

　本番は１５時からの予定なので、時間はタップリありますが、
落ち着かないのでまずは着替えます。今回は淡い色の着物に
黒っぽい色の帯で揃えることにしました。帯揚げ帯締めの色も
合わせて、全員の着物と帯が決まりました。男性は、新調した
グレーの着物にストライプの袴です。

　バッチリ衣装を着付けたところで、演奏のリハーサルです。
各自の部分練習後に、並びを決めて、２、３回通して演奏すると、
大分息が合ってきました。
　後は里奏のソロに掛かっています。頑張らなくっちゃね。

　時間が少し押しているようでしたが、第２部の緞帳が上がり、
私達の前の大正琴の皆さんの演奏が始まったので、舞台ソデで
スタンバイしていました。…が、なかなか終わらず、出演予定の
１５時をかなり回っていました。

　ちょっと待ちくたびれた感じでしたが、通路で待っていると
諸先輩先生方から、『見とるでね』とか　『派手な衣装やね～』とか、
プレッシャーを掛ける様な…いえいえ暖かいお声を掛けていただけ、
お陰様で気合が入りました。

　いよいよ本番です。短い幕間に大急ぎで、きちんと並んで、
マイクの位置を指定して、私が腰掛けるか掛けないかのうちに
もう幕が開いていました。
　まずは『津軽の夏祭り』。いつも通り、ねぶた祭りのお囃子、
ラッセラ・ラッセラ・ラッセ・ラッセ・ラッセラ…で盛り上がりました〜。
そして、次の『津軽の雪景色』のMC中に、今まで羽織っていた
赤いハッピを脱いで、引き抜き…短時間での衣装替えしたかの様に
見せます。このアイデアは大成功でしたー。
　雰囲気を変えて、今度は津軽じょんから節曲弾き、『津軽の
雪景色』、迫力ある演奏を聴いてもらいます。音響の具合も上々で、
諸先輩方に気合いを入れていただいたせいか、集中して演奏する
ことができ、ソロの途中でも何度か拍手をいただけました。
合奏も良く揃っていて、皆頑張って良い演奏ができたと思います。

　このイベントは、今年第２７回ですが、私達は初めての参加で、
出演者の皆さんからも、ちょっと注目されていました。
『よく揃っていたよ、素晴らしかった！』
『良かった〜。棹の高さも揃っとった。…　照明の工夫があるともっと
良かったのにな〜、もったいないわ〜。』
『強弱をもっとハッキリつけるともっと良くなると思うよ。』等々…
諸先生方からお褒めの言葉やら、ご提案やら色々といただきました。
　観に来て下さった方々からも、感動した〜‼。素晴らしかった！。
と絶賛の声が聞けて、お陰様で大好評をいただき、本当に嬉しい
限りです。

　と言うわけで、今回の目標達成！…“邦楽の世界に新しい音色を
届ける”　ことができたようです。

　控え室に戻り、今度は最後の合同舞台の衣装に着替えます。
郡上節なので、ゆかたで揃えます。本場で調達した手ぬぐいを
肩にかけ、素足にゲタで踊ります。
　３社中の共同なので、三味線は民謡の会の方にお任せして、
里奏会は唄と踊りの担当です。

　いよいよ本番です。５部門１２の全社中が次々と演目をこなし、
フィナーレの舞台となりました。…チンチン チリチリ トッチン シャン…
上手と下手の花道から、それぞれ踊り子が踊りながら出て来て、
舞台に勢揃いしました。そして、すれ違って、またそれぞれ下手と
上手の花道に踊りながらハケて行きます。
リハーサルでは、５番までで終わるはずでしたが、もうすぐ５番が終わる
のに…なぜか？まだ花道のソデに大勢残っています。あらあら大変…！
ここで唄が終わってしまっては、シラけてしまいます。

　それでとっさに判断して、“もはやな〜…”、急遽５番をもう一度
唄い始めました。すぐさま、それに気付いて、三味線も尺八も太鼓も
唄の皆も途切れることなく続けてくれたので、踊り子さん達も花道の
最後まで踊りながら行くことができ、ぴったりなタイミングで、緞帳も
ゆっくりと降りることができました〜。メデタシメデタシ！。

　と言うわけで、合同舞台のフィナーレも、踊り子が上下の花道から
出て来て、上下へハケるという素敵な演出が功を奏して、私達の
『郡上節・かわさき』の踊りも大好評でした。
　わざわざ郡上八幡まで踊りの研修旅行に行った甲斐がありました〜。

　片付けて会場を出ると、もう６時になろうとしていました。
上手く出来た安堵感でホッとして急にお腹が空いてきました。
　皆で反省会を兼ねて夕食会、お寿司屋さんへ立ち寄りました。
お茶でかんぱ〜い！。お疲れ様でしたー！
　今日も充実した一日でした。

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