8月30日〜31日、懇親会を兼ねて『郡上踊り体験ツアー』に行ってきました。
というのも、9月21日の『市民芸術祭』の第3部(合同舞台)で、
「かわさき」を踊ることになったからです。
子供の頃毎年お盆に踊っていたから、それなりには踊れるのですが、
しっかりとは分かっていないので、この機会に是非本場の踊りを体験し、
習得してこようと計画しました。
皆さんの普段の行いが良いせいか、奇跡的に天気にも恵まれ、快適な旅行となりました〜。
8月30日(土) 10時…お稽古場を出発 里大さんの車に4人乗り合わせて、
まずは関まで真っ直ぐ行き、関インターから高速に入りました。
里大さん、命預けますので、安全運転でお願いします。
里真さんと里音さんはホテルで合流、小野さんは仕事の都合で午後から合流です。
11時30分…郡上八幡に到着。
まずは、腹ごしらえ… 昼食は日本そば…『蕎麦にわか(俄)』で 二八そばを食べます。
鴨と地鳥の石焼きが付いて、1680円。脂がのっていて、とても美味でした〜。
吉田川を眺めながら、ゆっくり味わいました。
12時半頃〜 …観光 日本最古の木造再建城として知られる『郡上八幡城』へ。
この山城は1559年遠藤盛数により築かれ、 1869年 版籍奉還により、
青山幸宜が版籍を朝廷に返して郡上藩知事となるまで、19代の城主により
代々受け継がれてきました。その後、1933年に天守閣などが再建され、
1955年岐阜県史跡(八幡城跡)に 指定されました。
4層5階建木造建築で、天守閣からの展望は素晴らしく、郡上の町が一望できます。
こじんまりとした 小さな城下町ですが、山と川に守られたのどかな雰囲気に
こころ癒やされます。
ここで早くも収穫あり。皆さんはご存知ですか〜?。
郡上節「かわさき」の歌詞の中に、 郡上のナー 殿様自慢なものは ハーソンデセー
金の弩標に 7家老 〜 という歌詞がありますが、 この『弩標(どひょう)』って
何だか分かりますか?。いやいや、お恥ずかしいことに今回初めて知りました。
金の弩標というのは、解説書によると、「関ヶ原の合戦等での報償として徳川家康から拝した、
13代城主青山家に伝わる家宝で、十万石の格式を示したといわれている。
馬の耳につける弓具(ど標)を飾り物に仕立てたもので、行列の先頭に用いられた。」そうです。
…写真のとおりで、金の俵の様な形のものは、直径30cm×高さ50cmほどの大きさです。
車で急な坂道を降りて、次は『郡上八幡博覧館』を見学します。(お城と共で650円)
14時〜郡上踊り実演(約15分)があるので、その時間に合わせて見学します。
展示物を見ながら奥へ進んで行くと、郡上の歴史(山岳信仰・郡上一揆等)の説明や、
伝統工芸品 (郡上本染・釣り道具等)が展示されています。
またシルクスクリーンや、食品サンプルの発祥地として その匠の技が紹介されています。
最後は、四百年以上の歴史を持つといわれる郡上踊りの実演を見学します。
10種類ある踊りの中から、今日の演目は「かわさき」と「ねこのこ」です。
予定時間の14時少し前に行くと、中国語らしき言葉が聞こえてきて、多勢の観光客が
貸し切り状態で見ていました。 後で聞いてみると、最近は台湾からの観光客が多いそうで、
台湾では雪が降らないので、富山の黒部溪谷の 雪の壁がメインの観光ツアーが
人気なのだそうです。
カン!カン!と鳴るゲタの音が印象的でした。
地元の人は一夏で3足も履きつぶしてしまうそうです。
郡上踊りを踊るには、手持ちの履き慣れたゲタがお勧めですが、下駄がない人や、
おみやげに買いたい人は 是非どうぞ。1200円からありますよ。
解説付きの盆踊りを見た後は、民芸品やゲタやお土産を見ながら、古い町並みを散策します。
名水百選に選ばれている「宗祇水」を始め、至る所にある水路の清き流れに心潤されます。
写真を撮りながら、ぶらぶら歩いて、旧庁舎記念館へ向かいます。
15時〜15時40分 旧庁舎記念館2階かわさきホールでは、郡上踊り教室があり、
1レッスン(40分)を520円で、踊りを習うことができます。
15時〜「かわさき」と今日のコンクールの演目の「げんげんばらばら」を習います。
…やはり保存会の先生の踊りはさすがですね。決まってます。ちゃんとしな良く踊るには、
なかなか奥が深く、 免状をもらえるほど格好良く踊れる様になるまでには、
かなり年季がいるようです〜。
40分も本格的に踊りを習うと、もう汗だくで、結構良い運動になりました〜。
16時〜17時…さんぷる工房へ 食品のサンプルを作る体験ができるお店で、
天ぷら3品か、プチケーキのデコレーションが作れます。
天ぷらは人気があり、時間待ちしなければいけないので、プチケーキにしました。
体験したい人4人で参加。体験しない人は、各自自由行動。
こういう作品作りでは、個性が出て面白いですね。
本当に本物そっくりそのままで、帰ってから食卓テーブルの上に置いておいたら、
主人が本物と間違えて 「こんな所にいつまでも置いておいたら腐ってしまうぞ!」
と言ったほどです。
それから、やなか水のこみち辺りをぶらぶら歩いて、民芸品やおみやげ見たりして、
そろそろ予定時間となり、 ホテルへチェックイン。
17時半〜18時半… ちょっと慌ただしくお風呂に入り汗を流してから、踊り用のゆかたに
着替えました。ゆかたは、演奏の時と違い襦袢なしでOK 。エリだけはあった方が見栄えは
良くなりますが、帯は半幅帯、兵児帯でOK。たびはどちらでも良いですが、楽なものがあれば、
履いていた方が、足が痛くならないです。
18時半〜20時… 夕食は、食事処にて…。
夕食後、すぐに出かけられるように準備万端整えて、全員集合。
まずは、ビールで乾杯!。飛騨牛とマッタケの鉄板焼き、しゃぶしゃぶ、あまごの刺身、
鮎の塩焼き… デザートまで、フルコースをいただき満足満腹。
20時… さあ、ゲタを履いて、イザ!出発!。送迎バスは20時10分に出発。
20時から変装コンクールがあるので、その行列踊りを見てから、その円陣に加わり、
踊りに参加します。
20時〜23時… 変装コンクールは、色々楽しい変装をして踊ります。
個人と団体の部があります。大阪のくいだおれ人形の変装者、松ケンのキンキラ衣装の人、
着ぐるみ着たり、子育て支援を訴えるグループ、大衆演劇の一座(写真)も参加していました。
一般の踊りコンクールに参加したい人は、手ぬぐい(460円)を買います。
合格したら、認定証がもらえますよ。
…ただし、その日によって審査演目が違うし、審査はかなり厳しいそうです。
…良かったら記念にどうぞ。
今日の審査演目は、げんげんばらばらです。
昼の教室で初めて習ったばかりですが、何とかついていけました〜。
テンポが速いので結構大変な踊りです。
郡上出身の里音さんは目出度く立派な免状をゲットしました〜。
若い人達が、勢いよくエネルギッシュに踊り、熱気あふれる盆踊りですー。
もうディスコ感覚ですね。迎えのバスは9時半と10時半… 5〜6曲も踊ったかしら…
あっという間に時間が経ってしまって…、
9時半には間に合わず、次のバスにしました。
ホテルに帰り、ゆっくり温泉で疲れを癒やし、ぐっすり就寝しました〜。
8月31日(日) 7時起床。
朝の露天風呂のはサイコーに気持ちが良い〜。 温泉で温まってから、美味しい朝食。
10時ホテル出発… チェックアウト してから、コーヒーを飲んでお土産を買って、
今日の予定のタカラギャラリーへ。 里大さん、今日も安全運転でお願いします。
10時40分〜 予約してあるタカラギャラリーへ行くまでに、いがわこみちに沿って
歩いて行きます。小径沿いには水路があり、 そこで泳いでいる緋鯉、真鯉、人面鯉、
大小様々な鯉を見ながら、餌をあげて遊びながら、たどり着きました。
今日のメイン、タカラギャラリーで、シルクスクリーンの手ぬぐい製作です。
1柄1000円、追加柄毎に500円、1文字200円で、オリジナル柄の手ぬぐいが作れます。
世界に1枚しかない個性豊かな自分だけの手ぬぐいが出来上がりましたー。
12時半頃〜…昼食は『新橋亭』にて。
鮎やほうば味噌焼きなど各自注文食べたいものを注文して、いただきました。
昼食後、明治時代の古い商家群「やなか水のこみち」沿いにある、心の森ミュージアムや、
おもだかや民芸館、 斎藤美術館などを見学。…3館共通券は700円、
今回はお店だけ見て回りました。
14時半〜16時頃… 大滝鍾乳洞 30分位…1000円のところ(割引券で850円)…
歩きやすい靴や防寒の上着まで準備してきましたが、 皆さん、昨夜踊り過ぎたせいか、
ちょっとお疲れ気味。それに、以前にもう行ったことがある人も多く、多数決にて
今回は見合わせることにしました。
コーヒー・紅茶に甘いものを食べた後、買い忘れていたお土産を買って、帰路へ。
帰りは一気に各務原インターまで飛ばして速い速い!!。
また来たい、来年も行こうよ、という人、 10曲の踊り解説付きDVDを買っていった人もいて、
楽しかったね〜。良かった良かった。と言いながら、 あっという間に岐阜に到着しました。
懇親会を兼ねて、郡上踊り「かわさき」を習得するという目的も果たし、
有意義かつ楽しいツアーでした。
やはり長い歴史のある本場では、何でもそうですが、奥が深く味があるものです。
清流と名水の城下町を思いっきり堪能してきました。お疲れ様でした〜。