2016.4.7 岐阜新聞朝刊に記事掲載…下記掲載文です。
「津軽三味線、慰霊の音色」
~バンザイクリフで慰霊の演奏を披露する津軽三味線里奏会の会員ら=サイパン島
岐阜市のグループ・サイパンで演奏会
岐阜市を中心に活動する三味線グループ「津軽三味線里奏会」(新津里奏会主)
会員ら11人が先月、サイパン島を訪れ、同島内のホテルなどで、演奏会を開いた。
里奏会には約40人が所属し、年に1回演奏会を開催。海外公演は、生徒の親類が
同島で「ひまわりホテル」を運営している縁で実現した。
会員はひまわりホテルで、ホテルの利用者ら約160人を前に、「黒田節」や
「津軽じょんから節」のほか、「上を向いて歩こう」や「郡上節」などを力強く、軽快に披露。
太平洋戦争の激戦地で、追い詰められた民間人らが崖から身を投げた「バンザイクリフ」
でも、鎮魂の思いを込めて「さくらさくら」などをしめやかに演奏した。
新津さんは「歴史的に悲しい事実がある場所で、魂を少しでも慰められたのではないか
と思う」と語り、「機会があれば、日本の伝統文化を海外で伝えていきたい」と話した。
(湯浅裕作)
本当に貴重な演奏体験をさせていただきました。ご尽力いただいたひまわりホテルの
細田社長を始め、ご協力いただいた全ての方々に深く御礼申し上げます。
特に、バンザイクリフでの三味線の演奏は、おそらくいや多分絶対史上初のことではないか
と思います。ここで尊い命を亡くされた方々の魂を、少しでも慰めることができたなら幸いです。
早朝6時に起きて、バンザイクリフには9時到着。
里奏会11名、演奏前に、慰霊碑の前で私たちの思いを伝えて祈りました。
快晴の青空と紺碧の海に向かい慰霊演奏を始めると、潮風が心地よく吹き、
私たちの津軽三味線の響きを、空の向こうまで運んでくれました。
日本の代表的な歌…「さくらさくら」そして「津軽じょんから節合奏曲」、
心を込めて慰霊の音色をお届けしました。
きっと私たちの思いが伝わったのではないかと思います。