★平成27年度『和奏楽・津軽三味線・里奏会』イベント船乗船予定日
● 6月7日(日) ● 7月20日(月・祝)
● 8月30日(日) ● 9月21日(月・祝)
(尚、雨天の場合はやむを得ず中止となります)
上記予定にて長良川鵜飼の「イベント船」にて演奏させていただくことに
なりました。今までも何度か鵜飼観覧のイベントとして演奏したらどうかと
お声をかけていただいたことはありましたが、この度初めて具体的な
お話をいただくことができました。ご尽力いただきました、市議会議員の
松岡文夫先生を始め、関係者各位の皆様方に心より御礼申し上げます。
岐阜長良川の鵜飼を盛り上げるために、里奏会一同力を合わせて
精一杯努めますので何卒宜しくお願いいたします。
先日打ち合わせに行き、担当の方に色々お話をお聞きしましたが、
なかなか大変なようです。写真の踊り用の船の中央の赤い舞台の上に
正座して演奏するのですが、川を上りながら、あるいは下りながら…、
つまり移動中の演奏なので、屋根はあっても、雨が降ると降り込んできて
びしょびしょになってしまうそうです。
それで、やむを得ず雨天中止とさせていただきます。
というのも、三味線は高温多湿に弱い楽器なので、悲しいことに、
夏場の船上での演奏は最悪の環境といえるかもしれません。
太鼓の皮は湿気ると緩んでしまい、思い切り叩いても津軽三味線独特のカーンと
いう締まった音色が出なくなります。ボヨンボヨンの鈍い音色になってしまうのです。
また、濡れた皮が、その後に乾燥して皮が急にピーンと張ると、パーン!と破れて
しまいます。・・・・皮の張替えには3万~4万円かかりまーす。
というやむを得ない理由です。
また、1絃は絹糸なので湿気に弱く、水分を含むと伸びてしまい、調弦が狂って
しまいます。2の糸と3の糸はテトロン・ナイロンですが、急激な温度変化があると
やはり、糸が伸びて調弦が狂ってしまうのです。ほんとうに繊細な楽器です。
その上、湿気で棹が汗をかくと滑りが悪くなり、つっかえてしまって、思うように
左手が棹を移動できなくなってしまうこともあります。ほんとうに厄介な楽器です。
また、船上なので電源がなく消費電力量が限られるので、マイクは2本しかなく、
スピーカーから出る音量もかなり制約されます。果たして、迫力ある津軽三味線の
音色をお客様にお届けすることができるのか???。とても心配なのです。
・・・・こんなハンディを背負いつつも、里奏会有志のメンバーが力を合わせて
精一杯頑張ってみますので、何卒ご声援のほど宜しくお願いいたしま~す。
歴史ある貴重な岐阜の宝、国の宝である、長良川鵜飼の魅力が更にアップして、
世界無形文化遺産に登録されるように、皆で協力して頑張りましょう!
世界遺産に登録される日を夢見て・・・・頑張りましょう!。